MinisforumのミニPCの中でも中価格帯に位置するAI X1。UM○○〇Slim/Proの後継機的立ち位置にいるように感じられるデザインや価格ですが、具体的にどのように変わったのかも見ていきましょう。
価格
本記事における価格は25年11月14日時点のものです。半導体価格の暴騰がしばらく続きそうなので価格の大きな変動にご注意ください。
直販サイトでの販売価格は32GB/1TBが87,190円 64GB/1TBモデルが103,190円で、その差額は16,000円。現状の相場だとDDR5 SO-DIMMの32GBは絶対に16,000円を越えるので、メモリ32GBじゃ足りないな…と少しでも悩む方は迷わず64GBを買っちゃうのがおすすめです。
Amazonでもほぼ同価格で販売中。タイムセール祭り他開催時ならセールやポイント還元で幾分か安く買えそうです。
X1 Liteなるものも販売していますが、イマイチ違いが読み取れません。WiFi6Eになってメモリが64→128GBに対応 USB2.0が1個増えて筐体が若干コンパクトになったくらいでしょうか?これで価格差が数千円ありそうなのでWiFiにこだわりがない人はLite版を買ったほうが幸せになれそうですね。流石に小さくなった分の冷却性能への影響はありそうですが。
直販サイトは↓から
Minisforum AI X1
Minisforum UM870 Slim
↓AmazonではLite版も同ページに存在します。
スペック
以前レビューしたUM870 SlimやUM890 Proと比べてみましょう。基本的に公式ページのスペック表やAmazonの商品ページを参照しているので、細かい表現の違いはご容赦ください。
| CPU | Ryzen 7 8745H | Ryzen 9 8945HS | Ryzen 7 255(260) |
| GPU | Radeon 780M 2600MHz | Radeon 780M 2800MHz | Radeon 780M 2700MHz |
| メモリ | 2×DDR5 SODIMM | 2×DDR5 SODIMM | 2×DDR5 SODIMM |
| ストレージ | 2×M.2 2280 PCIe4.0 SSD | 2×M.2 2280 PCIe4.0 SSD | 2×M.2 2280 PCIe4.0 SSD |
| イーサネット | 2.5Gbe LAN(RJ45) | 2×2.5Gbe LAN(RJ45) | 2.5Gbe LAN(RJ45) |
| 無線 | WiFi 6E Bluetooth 5.3 | WiFi 6E Bluetooth 5.3 | WiFi 7 Bluetooth 5.4 |
| 映像出力 | HDMI2.1(8K@60Hz/4K@120Hz) USB4(8K@60Hz/4K@240Hz) DisplayPort1.4(4K@144Hz) | HDMI2.1(8K@60Hz/4K@120Hz) USB4(8K@60Hz/4K@240Hz) DisplayPort1.4(4K@240Hz) | HDMI2.1(8K@60Hz/4K@120Hz) 2×USB4(8K@60Hz/4K@240Hz) DisplayPort2.0(4K@144Hz) |
| 音声出力 | HDMI/DP/3.5mmオーディオ | HDMI/DP/3.5mmオーディオ | HDMI/スピーカー×2/3.5mmコンボ |
| 端子(前面) | 2×USB3.2 Gen2 Type-A 3.5mm 4極(マイク/イヤホン) Clear CMOS | USB4(DP Alt/USB PD) 2×USB3.2 Gen2 Type-A 3.5mm 4極(マイク/イヤホン) Clear CMOS | USB4(DP Alt/USB PD) 2×USB3.2 Gen2 Type-A 3.5mmコンボ 2×DMIC |
| 端子(背面) | DC 19V 2.5G LAN HDMI2.1 DP1.4 USB4(DP Alt/USB PD) 2×USB 2.0Type-A | 2.5G LAN HDMI2.1 DP1.4 USB4(DP Alt/USB PD) 2×USB 3.0 Gen2 Type-A Oculink DC 19V | 2.5G LAN HDMI2.1 DP2.0 USB4(DP Alt/USB PD) 2×USB 3.0 Gen2 Type-A Oculink DC 19V |
| OS | Windows 11 | Windows 11 | Windows 11 |
| 本体サイズ | 126.8×130×50mm(容積0.8L) | 127×130×66.6mm(容積1.1L) | 128×126×52mm(容積0.84L) |
| 重量 | 0.67kg | 695.5g | 0.6kg |
| 梱包重量 | 1.74kg | 1.835kg | |
| マウント対応 | 75×75mm | 100×100mm/80×80mm | 100×100mm/75×75mm |
| 発売日 | 2024年9月 | 2024年6月 | 2025年4月(260モデル) 2025年7月(255モデル) |
| 備考 | 恐らくWin11 ProでUSB4は15W出力可 背面は100W入力も対応 | ||
主な進化点としてはWiFi7に対応したこと、スピーカーを内蔵したこと、DP1.4から2.0になったくらいでしょうか。
総じてUM870 Slimのマイチェン版…くらいの解釈で問題ないように思えます。価格差も5000円程度で性能も誤差レベル、一応NPUが追加されたりと明確な優位点がありますが大多数の人には影響のないお話でしょう…
開封
製品の外観や付属品を見てみます。



付属品は最低限必要なものとVesaマウンタ、M.2からOculinkへのアダプタくらいでしょうか。
今まで見たことのない製品下取りのカードも入っています。

ACアダプタは相変わらず19V6.32Aで120.08Wと記載あり。USB PDで100Wの受電が出来ますがこの20Wがどう響くかは不明。ただ単に余裕を持たせているだけの気がします。 100~240Vに対応しているので国外でも使えるはずです。






至って普通のミニPCです。前面にType AとC両方ついているのは好感度高いですね。背面のType Aが1つだけなのは正直微妙です。ハブを使えと言われればそれまでですが、最低限必要で繋ぎっぱなしになるマウスとキーボードすら完結できないのは如何なものだろうか?
続いて底板を外してメモリとSSDを差し込みます。正直組み込んであるモデルの方が断然おすすめです。

M.2の片方はOculinkと排他。載ってるWiFiカードはMT7925B22Mみたいです。

先述の通りM.2スロットを介してOculinkを実装できる…はずなのですが、つっかえて差し込めませんでした。少々コツが要りそうです 単に説明書を読んでないだけ説もありますが。
ベンチマーク
回すのはCinebench R23と3DMark FF15ベンチの3種類
ベアボーンで買ったのでメモリが5200MHzのシングルチャネルになっていますがご容赦ください。
UEFI設定よりVRAMへの割り当てを4Gに変更しています。
Cinebench R23
シングルとマルチ1回ずつ実行。裏でAfterburnerを動かして温度や消費電力など測定。




何とも言えない結果ですね。これなら安いしスコアも微妙に高いUM870 Slimの方がいいなと昔自分が書いた記事を眺めて思います。↓

3DMark
特に書くこともないので結果だけ載せておきます。
GPU性能については、メモリが5200MHzなので参考程度に。









FF15ベンチマーク
こちらも参考程度に。
フルHDで測定 やはりdGPUなしなのでスコアは微妙。軽めの3Dゲームくらいが限界か。
以前レビューした同程度の性能であるはずのRadeon 780M搭載のものより半分強程度しかスコアがないのを見るに、内蔵GPUにおけるメモリクロックとチャンネル数の重要さがよくわかります。


その他感じたこと
マイク
一応ついているだけと言った感想。自分のファンの音を拾って碌に扱えたものではない。
本機にはスピーカーがついているが、当然スピーカーから流れた音もそのまんま入ってしまう。ノイキャン必須だがどこまで救えるかは未知数。少なくともDiscordでは救いようがなかった。
ファンの音
これは設定でどうにでもなりそうな気がするが、ファンの音が一定じゃなくて気になった。鳴りっぱorずっと0なら気にならないが、三角関数のグラフみたく周期的にオンオフを繰り返していて気になった。
恐らくハンチングを起こしているだけ?なのでファンコンでどうにでもなりそう。
無線のドライバ
Windows Updateでは自動的に当たらないためベアボーンモデルの場合手動でインストールする必要があります。
以下の直リンクまたは公式のサポートページからAI X1を検索してダウンロードしてください。
AI X1 WiFi/BT Driver
取説など
説明書は公式サイトから見ることができます AI X1 User Manual
Oculinkの取り付け方…合ってね?まあいいでしょう。
まとめ
堅実な進化を遂げ痒い所にも手が届くようになったミニPC。本体は優秀で目立った不満点もないが、他のモデルと比較するとコスパの悪さが目立つように感じる。
USB4やOculinkに依る拡張性の高さや、USB PDとVESAマウントに対応してモニターとの相性がいいのも依然とした強みではあるが、結局このモデルの個性とは言えないだろう。
旧モデルからの乗り換え先としては、不満点も大きく改善されているのでいい選択肢の1つになるかもしれない。
比較メインなのにも関わらず対照実験にできていないのが申し訳ないところである。
ベンチやスペックの数値だけでみると競合も多く微妙な製品と言えるが、細かいところに目を向けるとスマートなミニPCとして洗練されていっているようにも思える。
ご購入はこちらから↓
何度も出てきましたがUM870 Slimもおすすめです↓
Minisforum UM870 Slim(公式サイト)


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